国立市平和都市条例制定をめざす会

2006/08/01

News Update

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国立市平和都市条例制定をめざす会 http://mezasukai.blogspot.com/
最終本会議(19日)報告
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7月19日(水)10時より14時30分(途中昼休み1時間)まで本会議に
おいて国立市平和都市条例案の質疑、討論、採決が行われました。

80席の傍聴席は終始ほぼ満員の状態でした。

議会構成上予想されたことではありましたが、採決の結果、残念ながら否決さ
れました(賛成6、反対13、棄権退席3)。

しかし去る7月13日の総務文教委員会の審議での下記の反対派議員(自民・
公明)の主な発言や主張:

   自治体は条例制定の主体になりえない
   無防備地区の宣言主体になりえない
   占領下での「強制労働」

および共産党議員の主張

   ジュネーヴ条約は「戦時国際法」
   無防備地区4要件のうちの「敵対行為」には市民的抵抗権も含まれる。
   すなわちすべての市民の非暴力的抵抗権が剥奪される。 

などの誤った前提や解釈に基づく議論を修正する質問(賛成派議員の)とそれ
を論破する法的根拠に基づいた回答(市長ならびに行政当局の)が引き出されて、

   自治事務として自治体に条例制定の権限がある
   無防備地区の宣言主体にもなりえる
   国際条約を遵守する義務に鑑み、この条例はなんら国内法令に抵触しない
   強制労働や敵対行為に関する上記の間違った論点の完全な論破

など、
無防備平和条例制定の合法性、実効性が実証されるかたちで質疑が展開されたこ
とは非常に大きな成果が得られたと評価されます。またこの意味で私たちの運動
にとって上原市長の賛成意見とともに本日の反対派の付け入る隙のない市長およ
び行政の回答はまさに画期的ともいえる内容をともなう成果で、ひとつの大きな
到達点を示したものと位置付けられます。 

従って、今日の議会では反対派議員からはまったくといっていいほど筋の通った
反論は提示されず、わずかに従来までの見解をなぞったり気分や感情論に基づい
た反対討論だけでした。

私たちはこの質疑の結果得られたこの運動にとって貴重な論点をきちっと文書化
して今後の運動におおいに活用したいと思います。

13日の総務文教委員会と19日の本会議でこの条例案の主旨を深く理解してく
ださり、論拠の明確なすばらしい回答や意見を披瀝してくださった市長ならびに
賛成派議員のみなさまに深く感謝いたします。

ある議員もおっしゃいましたが、今日は決して終わりではなく、この大きく前進
した成果をぜひ今後につなげて行く新たなスタートとしましょう。

今日をひとつの区切りとして今までこの活動を支えて協力してくださったすべて
の方に深く感謝すると同時に、今後も市民の積極的な平和構築の活動の発展のた
めにぜひ一緒に頑張って努力していきたいとかんがえていますので、よろしくお
願いいたします。

私たちはこの大きな成果を今後に活かしたいと考えておりますが、「国立市平和
都市条例制定をめざす会」のありかたとその今後の体制や活動についてみなさま
と語り合って方針を出していきたいと思います。つきましては下記のとおり語り
合う会を開催します。

日時:7月29日(土)午後2時より(於)国立市公民館・集会室

オープンな会で自由に参加して発言できますので、お気軽にご参加下さい。
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