国立市平和都市条例制定をめざす会

2006/07/19

19日の最終本会議報告

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国立市平和都市条例制定をめざす会 http://mezasukai.blogspot.com/
最終本会議(19日)報告
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7月19日(水)10時より14時30分(途中昼休み1時間)まで、本会議において国立市平和都市条例案の質疑、討論、採決が行われました。

80席の傍聴席は終始ほぼ満員の状態でした。

議会構成上予想されたことではありましたが、採決の結果、残念ながら否決されました (賛成6、反対13、棄権退席3)。

しかし去る7月13日の総務文教委員会の審議での下記の反対派議員(自民・公明)の主な発言や主張

   自治体は条例制定の主体になりえない
   無防備地区の宣言主体になりえない
   占領下での「強制労働」

および共産党議員の主張

   ジュネーヴ条約は「戦時国際法」
   無防備地区4要件のうちの「敵対行為」には市民的抵抗権も含まれる。
   すなわちすべての市民の非暴力的抵抗権が剥奪される。 

などの誤った前提や解釈に基づく議論を修正する質問(賛成派議員の)とそれを論破する法的根拠に基づいた回答(市長ならびに行政当局の)が引き出されて、

   自治事務として自治体に条例制定の権限がある
   無防備地区の宣言主体にもなりえる
   国際条約を遵守する義務に鑑み、この条例はなんら国内法令に抵触しない
   強制労働や敵対行為に関する上記の間違った論点の完全な論破

など、無防備平和条例制定の合法性、実効性が実証されるかたちで質疑が展開されたことは、非常に大きな成果が得られたと評価されます。またこの意味で、私たちの運動にとって、上原市長の賛成意見とともに、反対派の付け入る隙のない市長および行政の
本日の回答は、まさに画期的ともいえる内容をともなう成果で、ひとつの大きな到達点を示したものと位置付けられます。 

従って、今日の議会では反対派議員からはまったくといっていいほど筋の通った反論は提示されず、従来までの見解をなぞったり、気分や感情論に基づいた反対討論が
わずかに行なわれただけでした。

私たちはこの質疑の結果得られた、この運動にとって貴重な論点を、きちんと文書化して今後の運動におおいに活用したいと思います。

13日の総務文教委員会と19日の本会議でこの条例案の主旨を深く理解してくださり、論拠の明確なすばらしい回答や意見を披瀝してくださった市長ならびに賛成派議員のみなさまに深く感謝いたします。

ある議員もおっしゃいましたが、今日は決して終わりではなく、この大きく前進した成果をぜひ今後につなげて行く新たなスタートとしましょう。

今日をひとつの区切りとして今までこの活動を支えて協力してくださったすべての方に深く感謝すると同時に、今後も市民の積極的な平和構築の活動の発展のためにぜひ一緒に頑張って努力していきたいとかんがえていますので、よろしくお願いいたします。

私たちはこの大きな成果を今後に活かしたいと考えておりますが、「国立市平和都市条例制定をめざす会」のありかたとその今後の体制や活動についてみなさまと語り合って今後の方針を出していきたいと思います。つきましては下記のとおり、語り合う会を開催します。

日時: 7月29日(土)午後2時より
於: 国立市公民館・集会室

オープンな会で、自由に参加して発言できますので、お気軽にご参加下さい。