国立市平和都市条例制定をめざす会

2006/06/01

直接請求署名活動ニュース No.36

目標の5000筆を超える署名数を獲得!

長いようで短かった1ヶ月間の署名期間が5月21日で終了しました。

「直接請求」に必要な法定数(約1200筆)の4倍以上の5104筆の署名数を獲得することができました。

最初の10日で法定数を達成したとはいえ、前半は試行錯誤の連続で、市民のみなさんにも市議会に対しても影響力を与えるほどの署名数を果たして集められるだろうかという不安が付きまとっていました。この署名活動がじわじわと浸透し始めている手ごたえを感じることができたのは中盤に入ってからでした。同時に他地域でこの運動に取り組んでいる方やくにたちの受任者、協力者の方が私たちの背中を押す形でどんどん参加・協力してくださるようになりました。これを境に私たちも自信を深めて街頭の署名活動で徐々に成果をあげることができるようになり、一方で受任者の方たちから届けられる署名数も日に日に増えていきました。

特に終盤の1週間だけで2000筆を越える署名が集まり、この署名活動を通して地下のマグマとなっていたものが一気に地表にあふれ出てきたようなラストスパートで一気に目標の5000筆の大台を突破し
たのでした。

私たちの活動を支え、困難なときに大きな力を貸してくださった方々との連帯の輪が広がり、友情と協力の絆を深めることができたことはわたしたちにとってなににも代え難い大きな財産となりました。みなさま本当にありがとうございました。

この活動はただ単に署名を集めることではなく、市民のみなさんと対話をすることを可能にしてくれたとても貴重な経験でした。署名をいただく際に必ずしもゆっくりと対話できたわけではありませんが、私たちから真剣に問いかければ市民のみなさんからも真剣で誠実な対応が還ってきました。普段はじっくりと考えてみることのない「平和にうちに生きること」や「平和に暮らすこと」というテーマについて戦争体験や戦後の体験などその人なりの経験を通して対話が成立する空間が現出したことを私たちは幾度となく経験しました。

「戦争ができる国」へと向かっているこの日本の現状、国民保護計画によって私たちの住む町もその体制に確実に組み込まれていくかもしれないという危機感を多くの人たちと共有して、単に「平和都市宣言」だけでなく「条例」として平和の施策を具体化させることに賛同を得た上で署名へとつなげたいと、当初私たちは頭の中で考えていました。そしてこの署名活動を通してまさにこの訴えが多くの人に届いて自分たちの町くにたちから平和を発信していくことに賛同と共感をいただくことができたとわたしたちは思っています。平和に徹し、基本的人権を尊重し、国民(住民)自身が主権者であるという憲法の理念を大切に考えている人がじつはまだまだたくさんいるということをこの活動を通じて実感することができたことは、わたしたちの今後の活動にとって何よりの収穫であり自信を与えてくれるものでした。

私たちは、5000筆を越える署名にうれしい驚きを感じると同時に、その重みを今改めて感じています。平和を願う多くの市民の声を行政に届けて、「戦争に協力しない・させない」枠組みの下に積極的に平和を選び取る施策を具体的に実現するための「国立市平和都市条例」の成立をめざして今後できる限り努力していきます。1筆1筆の署名そしてその背後にあるそれに倍する「平和」を求める声を最大限尊重していくことは単に私たちだけの責任にとどまらず、市の行政をあずかるすべての人たちの責務でもあるという思いをいまや私たちは強く感じています。

私たちは5000筆余に代表される市民の声をさらに大きなうねりとして市議会の論議に反映させて最終目標の平和都市条例の成立を目指して、受任者や協力者の方と協力して必要な方策を講じていきたい
と考えていますので、今後ともこの活動を暖かく見守り、引き続き支援してくださるようお願い申し上げます。

国立市平和都市条例制定をめざす会
代表  家坂平人